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【図解有り】VPNとは?通信を暗号化する仕組みを初心者にもわかりやすく解説

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インターネットは非常に便利な一方で、常にセキュリティのリスクと隣り合わせです。特にカフェや空港などで提供されるフリーWi-Fiは、通信内容を盗み見られる危険性があります。

私がそんな不安を解消するために活用しているのが「VPN」です。VPNは、インターネット上に仮想的な専用トンネルを作り、通信を暗号化することで、あなたのデータを悪意のある第三者から守る技術です。この記事では、VPNの仕組みからメリット、そして安全なサービスの選び方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

タップできる目次

VPN構成の3要素『トンネリング』『暗号化』『認証』の仕組み

VPN(Virtual Private Network)は、日本語で「仮想プライベートネットワーク」と訳されます。インターネットという誰もが使える公衆回線の中に、あなただけの暗護されたプライベートな通信経路を仮想的に構築する技術です。

VPNの堅牢なセキュリティは、それぞれが連携して機能する3つの核心的な技術によって成り立っています。それが「トンネリング」「認証」「暗号化」です。この三位一体の仕組みが、公衆ネットワーク上で安全なプライベート通信を実現します。

トンネリング|仮想的な専用通信路を構築

トンネリングとは、インターネットという公衆の道路に、あなた専用のプライベートな地下トンネルを仮想的に構築する技術です。このトンネルを作るために、「カプセル化」という手法が使われます。

送信したいデータ全体を、さらに別のデータで梱包して、宛先を記した新しい荷札を貼るイメージです。インターネットの経路上にいる第三者からは、外側の荷札しか見えないため、中に何が入っているのか、本来の宛先がどこなのかを知ることはできません。

カプセル化の仕組み

  1. 元のデータ|送信したいデータ(メールや閲覧サイトの情報など)です。
  2. カプセル化|VPNサーバーが、この元のデータを丸ごと別のデータパケットの中に入れます。
  3. 新しいヘッダ|インターネット上で通信できるように、VPNサーバーの宛先情報などを記した新しいヘッダ(荷札)を付けます。
  4. 送信|この状態でインターネットを通じてVPNサーバーに送信されます。

認証|通信相手が本物か確認

認証は、構築したトンネルの入り口に立つ「門番」のような役割を果たします。通信を開始する前に、接続しようとしているユーザーやデバイスが、正当なアクセス権限を持っているかを確認するプロセスです。

もし認証がなければ、誰でもトンネルに侵入できてしまい、せっかくのプライベートな経路も意味がありません。ユーザーIDとパスワードの組み合わせが最も基本的な認証方法ですが、より安全性を高めるために、スマートフォンアプリを使ったワンタイムコードなどを組み合わせる「多要素認証(MFA)」が推奨されます。

暗号化|通信内容を解読不能にする

暗号化は、トンネルの中を流れるデータを、権限のない第三者には意味をなさない文字列に変換するプロセスです。万が一、通信データが盗み見られたとしても、その内容が漏洩することを防ぐための最後の砦となります。

現代のVPNでは、非常に強力な「AES-256」という暗号化規格が広く採用されています。これは金融機関や政府機関も利用するレベルの強度を誇り、現在の技術で解読することは事実上不可能です。これにより、通信の「機密性」と、データが改ざんされていないことを保証する「完全性」が確保されます。

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VPNの種類|インターネットVPNとIP-VPN

VPNは、利用するネットワークによって大きく2種類に分類されます。それぞれの特徴を知ることで、自分の目的に合ったVPNがどちらなのかを判断できます。

個人で利用する場合は、主に「インターネットVPN」を選択することになります。

VPNの種類基盤ネットワーク主な用途セキュリティコスト
インターネットVPN公衆インターネット網個人のプライバシー保護
リモートアクセス
中〜高低額
IP-VPN通信事業者の閉域網大企業の拠点間接続非常に高い高額

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VPNを利用するメリット

私がVPNを使い続ける理由は、セキュリティ強化以外にも多くのメリットがあるからです。個人と法人、それぞれの立場から具体的な利点を見ていきましょう。

個人のメリット|プライバシー保護と自由なアクセス

個人ユーザーにとって、VPNは日々のインターネット利用をより安全で自由なものに変えてくれます。

  • 公衆Wi-Fiの安全確保カフェやホテルなどのフリーWi-Fiは便利ですが、通信が暗号化されていないことが多く危険です。VPNを使えば通信全体が暗号化されるため、IDやパスワード、クレジットカード情報などを安全にやり取りできます。
  • プライバシーの保護VPNサーバーに接続すると、あなたのIPアドレス(インターネット上の住所)がサーバーのものに置き換わります。これにより、Webサイトや広告事業者にあなたの位置情報や閲覧履歴を追跡されるのを防ぎます。
  • 地理的制限(ジオブロック)の回避海外のVPNサーバーに接続することで、その国でしか視聴できない動画配信サービスやWebサイトにアクセスできます。海外旅行中に日本のサービスを利用したい場合にも有効です。

法人のメリット|安全なリモートワークと拠点間接続

法人にとってVPNは、現代の多様な働き方を支える重要なインフラです。

  • 安全なリモートアクセスの実現従業員が自宅や出張先からでも、社内のファイルサーバーや業務システムに安全にアクセスできる環境を構築します。テレワークの導入には不可欠な技術です。
  • 拠点間のネットワーク構築物理的に離れた本社と支社を、低コストで安全な一つのネットワークとして接続します。高価な物理的な専用線を引く必要がありません。

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知っておくべきVPNのデメリットとリスク

VPNは非常に強力なツールですが、万能ではありません。デメリットやリスクを正しく理解した上で利用することが重要です。

避けられない通信速度の低下

VPNを利用すると、通信は暗号化処理とVPNサーバーを経由するプロセスが入るため、通信速度が多少低下します。これは構造上避けられないデメリットです。

しかし、高品質な有料VPNサービスであれば、世界中に高速なサーバーを多数設置しているため、速度の低下はほとんど体感できないレベルに抑えられています。

セキュリティ上の注意点|過信は禁物

VPNは通信経路を保護しますが、お使いのデバイス自体をウイルスから守るわけではありません。ウイルス対策ソフトの代わりにはならない点を理解しておく必要があります。

驚くべきことに、近年、企業へのサイバー攻撃で最も多い侵入経路は、VPN機器の脆弱性を突かれたものであるというデータがあります。VPNを導入しているから絶対に安全、というわけではないのです。

無料VPNの利用は非推奨

私が絶対に推奨しないのが、無料のVPNサービスです。安全なサーバー網を世界中に維持するには莫大なコストがかかります。それを無料で提供できるのには、必ず裏があります。

無料VPNの多くは、ユーザーの通信ログや個人情報を広告業者などに販売することで収益を得ています。つまり、プライバシーを守るためにVPNを使っているつもりが、逆にプライバシーを売り渡していることになるのです。

無料VPNの利用は控え、有料のノーログポリシーのVPNサービスを利用することを強く推奨します。

無料VPNサービス利用のリスク
  • ユーザーの行動を追跡している可能性がある【個人情報の収集】
  • ユーザーの活動情報を広告主に送信している【通信ログの収集】
  • 不透明な運営元による個人情報の漏洩
  • 通信の暗号化技術が低くセキュリティが貧弱
比較項目信頼できる有料VPN無料VPN
ビジネスモデル利用者の月額料金利用者データの販売、広告
暗号化強力 (AES-256)脆弱または皆無
ログポリシーノーログ(記録しない)ログを収集・販売
通信速度高速で安定低速で不安定
危険性低いマルウェア感染、情報漏洩のリスク

VPN接続の違法性

日本国内でVPN接続サービスの利用は合法であり、法律違反ではありませんが、海外ではVPNを規制している国があります。海外でVPNを使う場合は、現地の情報を得ながら注意して利用してください。

国内外問わず「薬物の犯罪」「著作権侵害」「ウイルスの拡散」等の違法行為は禁止されおり処罰の対象になるので、絶対に行わないでください。

VPNの違法性については、以下の記事で詳しく解説してます。

VPNに規制をかけている国
  • ベラルーシ
  • 北朝鮮
  • イラク
  • トルクメニスタン
  • オマーン
  • 中国
  • ロシア
  • イラン
  • UAE(アラブ首長国連邦)
  • エジプト
  • トルコ
  • ウガンダ

更に匿名性を高める方法

ノーログポリシーのVPNプロバイダーを利用することで、格段にセキュリティーを高めることになりますが、さらに匿名性を重視する場合はVPNプロバイダへ提供する個人情報の匿名性を高めることも重要です。

以下の記事では、VPNへの支払いにおいて匿名性を高める方法を解説しています。

VPNプロバイダーと連絡を取り合うe-mailアドレスもノーログサービスを利用することでさらにセキュリティーが向上します。

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失敗しないVPNの選び方

数あるVPNサービスの中から、本当に信頼できるものを選ぶためのポイントを4つ紹介します。

セキュリティ機能で選ぶ

技術的な基盤がしっかりしているかを確認します。最低でも以下の項目をクリアしているサービスを選びましょう。

  • 暗号化規格|AES-256を採用している
  • プロトコル|OpenVPNやWireGuardに対応している
  • キルスイッチ|VPN接続が切れた際に通信を自動で遮断する機能
  • DNS漏洩保護|通信の抜け道をふさぐ機能

プライバシー保護方針で選ぶ

プライバシーを守る上で最も重要なのが「ノーログポリシー」です。これは、利用者の通信記録を一切保存しないという方針を指します。

ただし、ノーログを謳っているだけでは不十分です。その方針が本当に守られているかを、PwCなどの独立した第三者監査機関によって証明されているサービスを選びましょう。監査報告書を公開しているプロバイダは信頼性が高いです。

サーバーの設置国と場所で選ぶ

世界中に多くのサーバーを設置しているプロバイダは、通信が安定しており、接続先の選択肢も豊富です。

プロバイダ企業がどの国に拠点を置いているかも重要です。政府による情報開示要求が厳しい国よりも、パナマや英領バージン諸島など、プライバシー保護法が厳格な国に拠点を置くサービスの方がより安全です。

利用料金と使いやすさで選ぶ

長期契約をすると月々の料金が割安になるサービスが多いです。多くのVPNサービスには30日間程度の返金保証期間が設けられているため、実際に使ってみて通信速度やアプリの使いやすさを試すことをおすすめします。

一つの契約で何台のデバイスを同時に接続できるかも確認しておきましょう。

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まとめ

この記事では、VPNの仕組みからメリット、そして安全なサービスの選び方までを解説しました。

  • VPNはインターネット通信を暗号化し、安全なトンネルを作る技術
  • 公衆Wi-Fiの利用やプライバシー保護に絶大な効果を発揮する
  • 無料VPNは利用者のデータを販売しており、危険性が非常に高い
  • 選ぶ際は「第三者監査済みのノーログポリシー」が最も重要な判断基準

VPNは、もはや一部の技術者に限られたものではなく、誰もが安全にインターネットを利用するための基本的なツールです。この記事を参考に、あなたのデジタルライフを守る最適なVPNを見つけてください。

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