「無料VPNって危険っていうけど、使っても大丈夫…?」
「どうして無料VPNは危険なの?」
「無料VPNの選び方ってあるの!?教えて!」
無料で利用できるVPNサービスはいろいろありますが、それらの利用は危険って言われていますよね。本来VPNを利用する目的はインターネット接続時のセキュリティー向上なので、VPN接続そのものの安全性を理解することは重要です。
本記事では、無料VPNの危険性を理解するため以下の点を解説します。
- 無料VPNの収益源
- 無料VPNを使うリスク
- 無料VPNを使うときのチェックポイント
この記事を読むことで、無料VPNの危険性を理解できます。利用するときのチェックポイントも紹介してるので、ぜひ最後まで読んでください。
無料VPNプロバイダーの収入源は?
無料VPNの危険性を理解するために、まず無料VPNサービスの収入源について理解が必要です。
無料VPNのサービス提供のためのインターネットサーバなどの設備投資をしています。それは、無料VPNサービスの対価としての収入を見込んでいるからです。
無料VPNはVPN利用そのものの収入はありませんが、VPNアプリをインストールしたデバイスからユーザー個人情報を得ることで収入を得ています。
無料VPNサービスプロバイダの収入源
無料VPNサービスの収入源は以下の通り。
専用アプリへの広告表示 |
通信ログの追跡による情報収集とその商用利用 |
マイク・カメラ・位置情報などからの情報収集とその商用利用 |
無料VPNを利用する4つのリスク
無料VPNプロバイダーは個人情報を収集し、それを売却して収益を得ています。次に、無料VPNを利用するときのリスクを解説します。
無料VPN利用のリスクは4つ
VPNサーバログの搾取
無料VPNが危険といわれている理由は、VPNプロバイダーが提供するVPNサーバの情報にVPNプロバイダーはアクセス可能ということです。
これは、有料VPNプロバイダーも同じです。VPNサービスを利用する場合は、VPNプロバイダーが信用できるかどうかが、安全かどうかの判断材料になります。
VPNベンダーが通信内容を第三者に販売している可能性があります。たとえば、以下の情報が売られる可能性が考えられます。
- アカウント情報(名前、メールアドレス、など)
- 通信ログ(トラフィック)情報、実際のIP番号など
- インターネット上でインプットした情報(クレカ番号など)
- アプリ経由情報(クレジットカード番号)
- WiFi接続関連情報
VPN接続アプリのマルウェアの危険性
多くの無料VPNサービスは、VPNアプリ利用時の広告を通じて間接的に収益を上げています。ただ単に広告を表示するのではなく、通信を観察、追跡、あるいは、マルウェアにさらされる可能性もあります。
- アプリに潜むマルウェアによる個人情報の漏洩
- 通信ログ(トラフィック)情報、実際のIP番号などの漏洩
- インターネット上でインプットした情報(クレカ番号など)の漏洩
- デバイス内部情報の漏洩
- 広告からのウィルス感染
不透明な運営元
無料VPNサービスの運営元の情報が不明であるケースが多いです。その理由は、VPNサービスの運営元が利用者の個人情報をマーケットに売って利益を得るビジネスモデルだからです。
セキュリティーの脆弱性
無料VPNサービスの中には、通信の暗号化が十分でないものがあります。また、暗号化技術の程度が低いことも考えられます。
第三者からのサイバー攻撃に対しての脆弱性、つまり、通信の暗号化強度はVPNプロバイダーによって変わるので、信頼するプロバイダーのVPNサービスを利用するのがベターです。
無料VPNサービス利用時のチェックポイント
これまで無料VPNのリスクについて解説してきました。それでも無料VPNサービスを利用したい場合は、次のチェックポイント2点の確認をおすすめします。
サービス提供元のチェック
サービスを提供する事業者が信頼できるかどうか、会社の概要と事業実績や口コミを確認しましょう。アプリストアのコメントや評価は客観的な情報ではないので、注意してください。
プライバシーポリシーのチェック
プライバシーポリシーは、個人情報をどのように扱うかについて各事業者が公表している指針です。個人情報の保存期間や利用目的を確認してください。
オススメの無料VPNサービス
今現在、当サイトオススメの無料VPNサービスは「VPN Gate」「Atlas VPN」「Proton VPN」です。いずれも無料で使えますが、VPNサーバーが貧弱で動画視聴などの大容量通信はできないので注意してご利用ください。
VPNで動画視聴するなら、有料サービスが必須です。以下の記事を参考に、有料VPNサービスを利用ください。
VPN Gate|筑波大学が運営
無料で使えるVPNサービスの中で提供元の明示がされているケースとして、筑波大学が提供する「VPN Gate」があります。
VPN Gateは通信速度が安定しない、ノーログポリシーを採用していないなどの懸念はありますが、実用性は十分あります。次の記事で、VPN Gateの設定手順や利用時の注意点を解説してるので、ぜひご覧ください。
Atlas VPN|ノーログポリシーのプロバイダ
Atlas VPNは、USを拠点とするVPNプロバイダーです。Atlas VPNは有料でVPNサービスを提供していますが、有料プランに未加入時には、制限付きになりますが無料でVPNを使えます。
Atlas VPNは、運営元が明示されており、ノーログのプライバシーポリシーで運営しており信頼できます。無料で利用できるVPNサービスは、利用できるサーバー数が制限され通信の安定性は低いですが、普段使いとして十分実用的に使えます。
無料版は、AtlasVPN
のトップページ中段の小さいリンクからダウンロードしてください。
Proton VPN|広告レス!日本サーバーが利用可
Proton VPNは、スイスを拠点とするVPNプロバイダーです。Proton VPNは有料でVPNサービスを提供していますが、制限つきで無料プランがあります。
詳しくは下の記事で解説しているので、ぜひ、ご覧ください。
- 使えるVPNサーバーは、3か所(日本、オランダ、USA)のみ
- 通信速度は制限されるが、データ通信容量は制限はなし
まとめ
この記事では無料VPNの危険性について解説しました。
VPNは通信データを暗号化して安全にのやり取りするための技術です。しかしながら、無料VPNは運営元に情報を搾取されるリスクがあることを念頭にご利用ください。
- VPNサーバログの搾取
- VPN接続アプリのマルウェアの危険性
- 不透明な運営元
- セキュリティーの脆弱性
リスクなく快適にVPNを使うなら、有料VPNサービスの利用は必須です。こちらの記事では用途別にオススメのVPNプロバイダーを解説してるので、ぜひご覧ください。