「おすすめのトラベルルーターを教えて!」
「旅行や出張先で安全に無線Wi-Fiを使いたい!どうすればよいの?」
「海外から日本版動画配信コンテンツを見る方法を教えて?」
公共施設や喫茶店、旅行先のホテルなどで提供されている有線・無線LANネットワークですが、不特定多数の利用者が同時に接続するため、悪意のある利用者による個人情報の漏洩や通信ログの傍受などのセキュリティーリスクがあります。
公共のインターネットを利用する際のセキュリティー対策としてVPNが利用されますが、複数のデバイスで同時にインターネット使う場合は「VPN対応トラベルルーター」が通常使われています。
本記事では、今現在もっとも高性能で使い勝手の良いVPN対応トラベルルーター「GL-AXT1800(Slate AX)」について、以下の点を解説します。
- VPN対応トラベルルーターについて
- 「GL-AXT1800」の仕様紹介、過去のモデルとの比較
- 「GL-AXT1800」の設定方法
本記事を読むことで、VPN対応トラベルルーター「GL-AXT1800(Slate AX)」を使いこなせるようになります。購入を考えている場合もぜひこの記事を参考にしてください。
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VPN対応トラベルルーターとは
VPN対応トラベルルーターとはVPN接続ができる持ち運び可能なWi-Fiルーターです。事前に登録したVPNに自動でネットワーク接続する機能が備わっています。
VPN対応ルーターを利用することで、世界中のサーバーとVPNを構築してどこからでも自宅や会社の特定のネットワークに安全にアクセスできたり、海外のVPNサーバーとネットワーク接続して検閲を回避し、複数のデバイスでインターネットができます。
GL-AXT1800のレビュー
- 公共Wi-Fiの暗号化通信
- 有線LANの無線ルータ化
- シームレスに検閲を回避
- VPNとTorの切換が簡単
- 無線Wi-Fiの同時接続:120台
- 旧機種より重量増
GL-AXT1800の同梱物
GL-AXT1800には次の付属品が同封します。
- GL-AXT1800本体
- 電源アダプタ
- LANケーブル
- セットアップガイド
- サポートガイド
GL-AXT1800と旧機種の比較
旧機種の「GL-MT1300」「GL-AR750」「GL-AR750S-Ext」の仕様を比較は次の通り、順当に進化しているのがわかります。
特に、GL-AXT1800は最新のWi-Fiプロトコル802.11axをサポートすることで1.2Gbpsの超高速通信に対応したこと、同時にCPUを強化したことで快適に使えます。
仕様 | GL-AXT1800 (Slate AX) | GL-MT1300 (Beryl) | GL-AR750 (Creta) | GL-AR750S-Ext |
---|---|---|---|---|
重量 | 240g | 184g | 66g | 86g |
サイズ | 125×82×36mm | 118×85×30mm | 105×72×27mm | 100×68×24mm |
インターネットプロトコル | IPv6 | IPv6 | IPv4 | IPv4 |
Wi-Fiプロトコル | 2.4GHz, 5GHz (802.11a/b/g/n/ac/ax) | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) |
電源ポート Power port | USB Type-C | USB Type-C | micro USB Type-B | micro USB Type-B |
CPU | IPQ6000 Quad-Core 1.2GHz | MT7621A Dual-Core 880MHz | QCA9531 650MHz | QCA9563 775MHz |
メモリ RAM | DDR3L 512MB FLASH 128MB | DDR3L 256MB FLASH 32MB | DDR2 128MB FLASH 16MB | DDR2 128MB FLASH 16MB |
WAN端子 | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
LAN端子 | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
同時接続台数 | 120台 | 40台 | – | 41台 (2.4G:22台/5G:19台) |
技適番号 | R018-220192 | R018-210044 | R214-103902 | R214-103900 |
メーカー | GL.iNet | GL.iNet | GL.iNet | GL.iNet |
GL-AXT1800のメリット・デメリット
GL-AXT1800のオフィシャルセットアップガイドがYouTubeに公開されているので参考にしてください。
次にGL-AXT1800の主な特徴は大きく次の通りです。一つ一つ解説していきます。
リンクから読みたい情報にジャンプします
メリット①|公共Wi-Fiの暗号化通信
公共の無線Wi-FiをWANとして使い、VPN接続して中継機として無線LANが利用できます。
メリット②|有線LANの無線ルータ化
有線WANポートを有しているため、ホテル等で利用できるLANネットワークを無線Wi-Fi化(アクセスポイント)として利用できます。
メリット③|シームレスに検閲を回避
事前にGL-AXT1800に設定したVPNへ自動的に接続するため、検閲がかかっている場合もシームレスにインターネット利用ができます。
検閲を回避できるかどうかは利用するVPNプロバイダ次第です。VPNプロバイダのVPNサービスは突然規制がかかる場合があるので注意です。
VPNプロバイダを利用せず、自身でVPNサーバを構築する方法があります。
自宅VPNサーバの構築の方法は以下を参考にしてください。
メリット④|VPNとTorの簡単切換
GL-AXT1800にはVPN / Torの切り換えのトグル・スイッチがついています。設定したVPNとTorに簡単に切り換えることができます。
メリット⑤|無線Wi-Fiの同時接続:120台
GL-AXT1800一台で、同時に120台のワイヤレスデバイスに接続できます。
GL-AXT1800 | GL-MT1300 |
---|---|
120台 | 40台 |
デメリット①|旧機種より重量増
本製品の購入で唯一注意しなければいけないのが製品重量です。旧製品と比較して重くなっているので許容範囲であるか検討してください。
旧機種に対してプラス56gの重量増
GL-AXT1800 | GL-MT1300 |
---|---|
240g | 184g |
GL-AXT1800の設定手順
GL-AXT1800のLAN側にPCからWi-Fi接続した状態で、ウェブブラウザから「http://192.168.8.1/」にアクセスしてログインします。
現在お使いのVPNプロバイダが提供している「OpenVPN構成ファイル」あるいは「WireGuard構成ファイル」を入手して、GL-AXT1800にアップロードして、利用するVPNのログインIDやパスワードなどを入力して設定完了です。
接続したいVPNサーバーのロケーションごとに設定が必要です。海外から日本版のコンテンツにアクセスしたい場合は日本のサーバーの構成ファイルを設定しください。
Q&A|よくある質問と回答
まとめ
この記事では現在もっとも高機能でおすすめのVPN対応トラベルルーター「GL-AXT1800」の解説をしてきました。旧機種と比較して最新のプロトコルWi-Fi6に対応することで、今後先長く利用できるデバイスになります。
VPN対応トラベルルーターの購入を検討している場合は、この機種を選んでおけば間違いないです。
- 公衆Wi-Fiを安全に利用したい
- ホテルなどの外出先で複数のデバイスで同時にインターネットしたい
- 検閲の厳しい国に渡航予定
- Shadowsocksも利用可能なので中国のGFW回避に最適