「旅行におすすめのルーターを教えて!」
「ホテルで安全に無線Wi-Fiを使いたい!どうすればよいの?」
「Wi-Fiルーターで海外のサイトにアクセスする方法を教えて?」
公共施設や喫茶店、旅行先のホテルなどで提供されている有線・無線LANネットワークですが、不特定多数の利用者が同時に接続するため、悪意のある利用者による個人情報の漏洩や通信ログの傍受などのセキュリティーリスクがあります。
公共のインターネットを利用する際のセキュリティー対策としてVPNが利用されますが、複数のデバイスで同時にインターネット使う場合は「VPN対応トラベルルーター」が通常使われています。
本記事では、今現在もっとも高性能で使い勝手の良いVPN対応トラベルルーター「GL-MT1300(Beryl)」について、以下の点を解説します。
- VPN対応トラベルルーターについて
- 「GL-MT1300」の仕様紹介、過去のモデルとの比較
- 「GL-MT1300」の設定方法
この本記事を読むことで、VPN対応トラベルルーター「GL-MT1300(Beryl)」を使いこなせるようになります。購入を考えているなら、ぜひ最後までお読みください。
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VPN対応トラベルルーターとは
VPN対応トラベルルーターとはVPN接続ができる持ち運び可能なWi-Fiルーターです。事前に登録したVPNに自動でネットワーク接続する機能が備わっています。
VPN対応ルーターを利用することで、世界中のサーバーとVPNを構築してどこからでも自宅や会社の特定のネットワークに安全にアクセスできたり、海外のVPNサーバーとネットワーク接続して検閲を回避し、複数のデバイスでインターネットができます。
GL-MT1300のレビュー
GL-MT1300と旧機種の比較
旧機種である「GL-AR750」「GL-AR750S-Ext」「GL-MT300N-V2 Nano」と仕様を比較すると次の通り、順当に進化しているのがわかります。
特に、GL-MT1300は電源ポートがUSB Type-Cになったこと、通信方式は最新のIP6vが利用できることから最新の自宅で使われるWi-Fiルーターと遜色ない仕様となります。
仕様 | GL-MT1300 (Beryl) | GL-AR750S-Ext | GL-AR750 (Creta) | GL-MT300N-V2 (Mango) |
---|---|---|---|---|
販売価格 | 8,999円 | 7,999円 | 5,999円 | 3,599円 |
重量 | 184g | 86g | 66g | 39g |
サイズ | 118×85×30mm | 100×68×24mm | 105×72×27mm | 58×58×25mm |
インターネットプロトコル | IPv6 | IPv4 | IPv4 | IPv4 |
Wi-Fiプロトコル | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) | 2.4GHz, 5GHz (802.11 b/g/n/ac) | 2.4GHz (802.11 b/g/n) |
電源ポート Power port | USB Type-C | micro USB Type-B | micro USB Type-B | micro USB Type-B |
CPU | MT7621A Dual-Core 880MHz | QCA9563 775MHz | QCA9531 650MHz | MTK7620N 580MHz |
メモリ RAM | DDR3L 256MB FLASH 32MB | DDR2 128MB FLASH 16MB | DDR2 128MB FLASH 16MB | DDR2 128MB FLASH 16MB |
WAN端子 | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 100BASE-TX 10BASE-T |
LAN端子 | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T | 100BASE-TX 10BASE-T |
同時接続台数 | 40 | 41台 (2.4G:22台/5G:19台) | – | 20台 |
技適番号 | R018-210044 | R214-103900 | R214-103902 | R018-180425 |
メーカー | GL.iNet | GL.iNet | GL.iNet | GL.iNet |
GL-MT1300の特徴
GL-MT1300のオフィシャルセットアップガイドがYouTubeに公開されているので参考にしてください。
次にGL-MT1300の主な特徴は大きく次の通りです。一つ一つ解説していきます。
- 公共Wi-Fiを暗号化して通信する
- 無線ルータとして有線LANのアクセスポイント化
- 事前設定で各国の検閲をシームレスで回避
- VPNとTorの切換が簡単
- 無線Wi-Fiの同時接続デバイス:40台
公共の無線Wi-Fiの中継機
公共の無線Wi-FiをWANとして使い、VPN接続して中継機として無線LANが利用できます。
無線ルーター(アクセスポイント)機能
有線WANポートを有しているため、ホテル等で利用できるLANネットワークを無線Wi-Fiとして利用できます。
シームレスに検閲を回避
事前にGL-MT1300に設定したVPNへ自動的に接続するため、検閲がかかっている場合もシームレスにインターネット利用ができます。
VPNとTorの簡単切換
GL-MT1300にはVPN / Torの切り換えのトグル・スイッチがついています。設定したVPNとTorに簡単に切り換えることができます。
無線Wi-Fiの同時接続デバイス:40台
GL-MT1300一台で、同時に40台のワイヤレスデバイスに接続できます。
GL-MT1300の設定手順
PCからVPNトラベルルーターに接続
GL-MT1300のLAN側にPCからWi-Fi接続した状態で、ウェブブラウザから「http://192.168.8.1/」にアクセスしてログインします。
OpenVPNの設定を追加
現在お使いのVPNプロバイダが提供している「OpenVPN構成ファイル」あるいは「WireGuard構成ファイル」を入手して、GL-MT1300にアップロードして、利用するVPNのログインIDやパスワードなどを入力して設定完了です。
接続したいVPNサーバーのロケーションごとに設定が必要です。海外から日本版のコンテンツにアクセスしたい場合は日本のサーバーの構成ファイルを設定しください。
中国のGFW回避に最適なルーター
GL-MT1300はOpenWrtをベースにしているため、UCSSの提供する「UCSS for OpenWrt」をGL-MT1300にインストールすることでShadowsocksの利用が可能となり、中国のGFW回避に最適なルーターとなります。
「UCSS for OpenWrt」の導入手順
UCSSの公式ページ「UCSS for OpenWrtの設定ガイド」に導入方法が解説されているので参照しながらインストールしてください。
まとめ
この記事では現在もっとも高機能でおすすめのVPN対応トラベルルーター「GL-MT1300」の解説をしてきました。
旧機種と比較して最新のインターネットプロトコルIPv6に対応、電源ポートもUSB Type-Cに仕様変更し今後先長く利用できるデバイスになります。
VPN対応トラベルルーターの購入を検討している場合は、この機種を選んでおけば間違いないです。
- 公共Wi-Fiの暗号化通信
- 有線LANの無線ルータ化
- シームレスに検閲を回避
- VPNとTorの切換が簡単
- 無線Wi-Fiの同時接続:40台
- 旧機種より重量増
- 公衆Wi-Fiを安全に利用したい
- ホテルなどの外出先で複数のデバイスで同時にインターネットしたい
- 検閲の厳しい国に渡航予定
- Shadowsocksも利用可能なので中国のGFW回避に最適