ダークウェブは、通常のインターネット検索ではアクセスできない、特別なネットワーク上のウェブサイト群を指します。
個人情報の保護やプライバシー確保が求められるため、特定のブラウザやアプリ、設定が必要です。
この記事では、スマホを使用してダークウェブにアクセスするための方法と、安全に利用するためのポイントを詳しく解説します。
ダークウェブとは?
ダークウェブは、一般的なウェブ(サーフェスウェブ)とは異なり、検索エンジンではインデックスされていない部分のインターネットです。
多くの場合、「Tor(トーア)」と呼ばれる匿名化技術を利用してアクセスすることが求められます。ダークウェブ上には合法的なコンテンツもありますが、違法な取引や不正行為も行われているため、注意が必要です。
ダークウェブとディープウェブの違い
しばしば混同されることがあるのが「ディープウェブ」と「ダークウェブ」です。
ディープウェブは、パスワード保護されたサイトや会員専用ページ、学術データベースなど、一般の検索エンジンではアクセスできないが合法的なウェブサイトを指します。
一方、ダークウェブは特定のソフトウェアを利用してしかアクセスできない、プライバシーが強化されたウェブサイト群です。
スマホでダークウェブにアクセスするための必要なアプリ
スマホからダークウェブにアクセスするためには、いくつかの特別なアプリが必要です。以下のアプリを使用することで、安全かつ匿名でダークウェブに接続できます。
1. Tor Browser(トーアブラウザ)
ダークウェブにアクセスするための主要なツールは「Tor(トーア)」です。Torは、通信を複数のサーバーを経由させることで、ユーザーのIPアドレスを匿名化します。
Tor Browserのインストール手順
- Androidユーザーの場合
- Google Playストアで「Tor Browser」を検索し、インストールします。
- iPhoneユーザーの場合
- App Storeで「Onion Browser」をインストールします。これは、iOS向けのTorブラウザです。
- インストールが完了したら、アプリを起動し、Torネットワークへの接続を確認します。
2. Orbot(Torネットワークを使うためのプロキシアプリ)
Orbotは、Androidユーザー向けのTorネットワークを利用するためのプロキシアプリです。これにより、Torネットワークを経由した安全な接続が可能となります。
Orbotのインストール手順
- Google Playストアで「Orbot」を検索し、インストールします。
- インストール後、アプリを開き「Torを有効にする」をタップして、Torネットワークへの接続を確立します。
3. VPNアプリ
ダークウェブにアクセスする前に、VPN(Virtual Private Network)を使用して、さらなる匿名性を確保することが推奨されます。
VPNは、インターネット通信を暗号化し、第三者からの監視を防ぐことができます。
「VPNって何?」という方は以下の記事を参照してください。VPNを利用するとダークウェブのアクセス以外にもさまざまな使い道があるので、ぜひご活用ください。
ダークウェブにアクセスする手順
ダークウェブにアクセスする際には、セキュリティを確保するための適切な設定が必要です。以下に、具体的な設定手順を紹介します。
1. VPNの設定
- お好きなVPNアプリをダウンロードし、インストールします。
- アプリを開いて、アカウントを作成します。
- VPNサーバーに接続します。特に、安全性を高めるために海外のサーバーを選ぶことをお勧めします。
2. Torブラウザの設定
- Tor BrowserまたはOnion Browserを開き、Torネットワークに接続します。
- 接続後、アドレスバーに「.onion」ドメインのサイトを入力します。ダークウェブ上のサイトは通常「.onion」というドメインを持っています。
3. セキュリティ設定の確認
Tor Browserには、セキュリティレベルを変更できる設定があります。高いセキュリティレベルに設定することで、スクリプトのブロックや、危険なウェブサイトへの接続を制限することが可能です。
- Tor Browserの右上にある「メニュー」アイコンをタップ
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「セキュリティレベル」を選択
- セキュリティレベルを「中」または「高」に設定
ダークウェブ利用におすすめのVPNサービス
このサイトでおすすめするVPNサービスは「NordVPN」「ExpressVPN」「Millen VPN」「CyberGhostVPN」です。
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管轄 | パナマ | 英領ヴァージン諸島 | 日本 | ルーマニア |
ノーロギング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
暗号化規格 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256 | AES-256 |
暗号化プロトコル | OpenVPN IKEv2 / IPsec WireGuard | OpenVPN IKEv2 L2TP/IPsec Lightway | OpenVPN IKEv2 | OpenVPN IKEv2 WireGuard |
サーバー数 | 6,000台+ | 3,000台+ | 1,300台+ | 9,773台+ |
対象国数 | 111 | 94 | 49 | 91 |
同時接続 | 10 | 5 | 10 | 7 |
1ヶ月契約 | 2,110円/月 | 1,946円/月 | 1,496円/月 | 1,790円/月 |
6ヶ月契約 | – | 1,501円/月 | – | 1,000円/月 |
1年契約 | 800円/月 | 1,002円/月 | 594円/月 | – |
2年契約 | 500円/月 | – | 396円/月 | 320円/月 |
日本語対応アプリ | レ | レ | レ | – |
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ダークウェブの利用に関するリスクと注意点
ダークウェブは、匿名性が高いことから悪用されやすい側面があります。違法なコンテンツや取引が行われていることも少なくありません。以下に、ダークウェブ利用時のリスクと注意点を挙げます。
1. 違法コンテンツへのアクセス
ダークウェブでは違法なマーケットやフォーラムが存在し、個人情報の売買、薬物取引、武器の販売などが行われています。意図せずにこうしたサイトにアクセスしてしまうことがありますが、法的な責任が問われることもあるため、アクセスには十分注意しましょう。
2. マルウェアやフィッシング詐欺
ダークウェブ上にはマルウェアやウイルスが仕込まれたサイトが多く存在します。信頼できないリンクをクリックすると、スマホに感染する危険があります。特に、不審なメールやリンクには注意してください。
3. 個人情報の漏洩
ダークウェブで不正な取引を行うことは法に触れるだけでなく、自分の個人情報が漏洩するリスクも高まります。万が一、自分の情報が漏洩すると、詐欺やハッキングのターゲットになりかねません。
まとめ
スマホでダークウェブにアクセスするためには、適切なアプリとセキュリティ設定が必要です。
Tor BrowserやOrbotを活用することで匿名性を確保できますが、VPNも併用してさらに安全性を高めることが推奨されます。
ただし、ダークウェブには違法なコンテンツやリスクも多く潜んでいるため、利用には十分な注意が必要です。しっかりとリスクを理解した上で、安全にアクセスすることが大切です。