VPN業界の定番サービスであるExpressVPNが、2025年9月に大きな戦略転換を発表しました。長年続いた単一の料金プランを廃止し、新たに「ベーシック」「アドバンス」「プロ」という3段階の料金体系を導入したのです。
この変更によって、ExpressVPNはこれまでよりも安価なエントリープランを提供する一方で、機能によって価格差が明確になりました。私が長年VPNサービスを比較してきた経験から見ても、今回の変更はユーザーの選択に大きな影響を与えます。
この記事では、ExpressVPNの新プランが具体的にどう変わり、どのプランがどのような人におすすめなのか、そして競合他社と比較してどうなのかを徹底的に解説します。
ExpressVPNの新料金体系|3つのプランの違いを比較

今回の料金改定は、ExpressVPNにとって16年の歴史で最も大きな変更点の一つです。従来の「全機能入り・単一価格」モデルから、ユーザーの多様なニーズに合わせて機能を選べる階層型モデルへと移行しました。
これにより、利用者は自分の使い方に最適なプランを選びやすくなりましたが、同時にどのプランが自分に合っているのかをしっかり見極める必要が出てきました。
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新プラン「ベーシック」「アドバンス」「プロ」の概要と比較表
新しい3つのプランは、利用できる機能と価格帯が明確に分かれています。最も大きな違いは、VPNのコア機能に加えて、パスワードマネージャーや固定IPといった付加機能が含まれるかどうかです。
機能 | ベーシック (Basic) | アドバンス (Advanced) | プロ (Pro) |
月額料金(2年契約時目安) | $3.49~ | $4.49~ | $7.49~ |
コアVPN機能 | |||
同時接続台数 | 最大10台 | 最大12台 | 最大14台 |
パスワードマネージャー(Keys) | |||
高度な保護機能 | 基本機能のみ | フル機能 | フル機能 |
固定IPアドレス | |||
データ削除サービス |
- ベーシックプラン
-
VPNの基本機能のみに絞ることで価格を抑えたエントリーモデルです。従来のプランよりも安価にExpressVPNを利用開始できます。
- アドバンスプラン
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パスワードマネージャー「Keys」や高度な脅威対策機能を含む、従来のExpressVPNのサービス内容に最も近いプランです。これが実質的な新しい標準プランと言えます。
- プロプラン
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アドバンスの全機能に加え、固定IPアドレスの利用やデータ削除サービスが含まれる最上位プランです。特定の業務や高度な利用を想定しています。
従来のプラン利用者はどうなる?
長年ExpressVPNを利用してきたユーザーにとって最も重要なのは、「従来のプラン内容がどこに行ったのか」という点です。結論から言うと、従来の包括的なサービス内容を引き継いでいるのはアドバンスプランです。
もしベーシックプランを選ぶと、これまで標準で使えていたパスワードマネージャーなどの機能が利用できなくなる点に注意が必要です。価格が下がったからといって安易にベーシックプランに移行すると、機能的な不満を感じるかもしれません。契約更新時には、自分がどの機能を必要としているかを再確認し、アドバンスプランと比較検討することが求められます。
各プランの詳細レビュー|あなたに最適なのはどれ?

新しい3つのプランは、それぞれ異なるユーザー層をターゲットにしています。ここでは、各プランのメリットとデメリットを掘り下げ、どのような人に最適かを分析します。
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ベーシックプラン|価格重視のエントリーモデル
ベーシックプランの最大の魅力は、ExpressVPNの高品質なVPNサーバーネットワークを最も安価な価格で利用できる点です。同時接続台数も従来の8台から10台に増加しており、基本的なプライバシー保護や動画視聴目的であれば十分な内容です。
しかし、この価格を実現するために、機能の切り分け(アンバンドリング)が行われました。パスワードマネージャーや、マルウェア・トラッカーを強力にブロックする高度な保護機能は含まれません。価格競争力の面ではNordVPNやSurfsharkのエントリープランに近づきましたが、機能面では見劣りする部分があるため、純粋な価格と機能のバランスを重視するユーザーは慎重に判断する必要があります。
アドバンスプラン|従来の機能を引き継ぐ標準モデル
アドバンスプランは、ExpressVPNに求める安定性、速度、そして付加価値の高い機能をバランス良く備えたプランです。私がExpressVPNをおすすめする理由であった、使いやすいパスワードマネージャー「Keys」や、Web上の脅威から守る「Advanced Protection」スイートが全て含まれています。
従来のユーザーがExpressVPNの体験を維持したい場合、または初めて利用する方で機能に妥協したくない場合は、このアドバンスプランが最適な選択肢となります。価格はベーシックプランより一段上がりますが、それに見合うだけの総合的な価値を提供します。
プロプラン|固定IPが必要な上級者向け
プロプランは、非常に特定のニーズを持つパワーユーザー向けです。最大のメリットは、追加料金なしで固定IPアドレスが利用できることです。リモートワークで特定のIPアドレスからのアクセスを要求される場合や、安定したサーバー運営を行いたい場合、固定IPは必須の機能です。
一方で注意点もあります。データ削除サービスといった一部の高度な機能は、現時点で米国居住者向けに限定されています。日本のユーザーにとっては利用できない機能のために高い料金を支払うことになる可能性があるため、プロプランの価値は実質的に「固定IPが必要かどうか」で決まります。
競合VPNとの徹底比較|ExpressVPNは本当に選ぶべきか?

ExpressVPNの料金改定により、競合他社との比較はさらに複雑になりました。ここでは、NordVPNとSurfsharkという二大ライバルと比較した場合のExpressVPNの立ち位置を評価します。
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コストパフォーマンスの比較|初回料金と更新料金の罠
VPN業界では、初回契約時の大幅な割引価格と、契約更新時の高額な通常料金という価格設定が一般的です。この点はExpressVPNも例外ではありません。
- 初回価格ExpressVPNのベーシックプラン導入により、競合との価格差は縮まりました。しかし、最安値帯では依然としてSurfshark
やNordVPN に軍配が上がることが多いです。
- 更新料金長期的なコストパフォーマンスを考える上で更新料金は非常に重要です。ExpressVPNはもともと高価格帯のサービスであり、更新料金も高めに設定されています。競合他社も同様に更新時に価格が跳ね上がるため、初回価格の安さだけで選ぶのではなく、2年後、3年後を見据えた総コストで比較することが賢明です。
機能と性能の比較|速度・使いやすさ・付加機能
価格以外の要素で比較すると、各社の強みが際立ちます。
- 速度と安定性ExpressVPNは、独自プロトコル「Lightway」により、非常に高速で安定した接続品質を提供します。特に日本国内のサーバーパフォーマンスは優秀で、動画視聴やオンラインゲームでもストレスを感じさせません。NordVPNも「NordLynx」プロトコルで速度面では非常に強力であり、両者は甲乙つけがたいレベルにあります。
- 付加機能と使いやすさExpressVPNの最大の強みの一つは、初心者でも迷わない洗練されたアプリの使いやすさです。一方、機能の豊富さでは競合がリードする面もあります。
まとめ|ExpressVPNの新プラン、賢い選び方

ExpressVPNの今回の料金改定は、ユーザーに選択の幅を与えると同時に、より慎重なプラン選びを求めるものとなりました。高価格帯のイメージを払拭するためにエントリープランが設けられましたが、ExpressVPN本来の価値はアドバンスプラン以上にあると言えます。
以下に、今回の新プランを踏まえた選び方の指針をまとめます。
- アドバンスプランを選ぶべき人|ExpressVPNの信頼性、速度、使いやすさ、そしてパスワード管理などの付加機能をすべて求める人。従来のExpressVPN体験を望むなら、これが最適解です。
- ベーシックプランを選ぶべき人|付加機能は不要で、とにかくExpressVPNの高品質なサーバーネットワークを最安値で利用したい人。ただし、機能制限がある点は許容する必要があります。
- プロプランを選ぶべき人|業務などで固定IPアドレスが必須な人。
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最終的に、シンプルで確実な動作と高いプライバシー保護を最優先するならば、ExpressVPN(特にアドバンスプラン)は依然としてトップクラスの選択肢です。しかし、コストパフォーマンスや特定の付加機能を重視する場合は、NordVPN
やSurfsharkがより魅力的な選択肢となるでしょう。