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かべネコVPNの評判・口コミを徹底調査!中国での接続性や安全性を解説

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中国への出張や旅行を控えている方にとって、現地のインターネット規制を回避するためのVPNは必須アイテムです。数あるVPNサービスの中でも、特に中国での接続性に定評があるのが「かべネコVPN」です。しかし、その評判を調べてみると、良い口コミだけでなく、安全性や使い勝手に関する気になる声も見受けられます。

私がこの記事で伝えたい結論は、かべネコVPNは「中国のグレート・ファイアウォールを突破する」という一点に特化した、非常にニッチなサービスであるということです。その強力な接続性の代償として、現代のVPNサービスが備えるべき基本的なセキュリティ機能や利便性が犠牲になっています。

この記事では、かべネコVPNの評判や口コミを徹底的に調査し、そのメリット・デメリット、安全性、料金プラン、そして中国での実際の使用感まで、どこよりも詳しく解説します。

タップできる目次

かべネコVPNの総合評価|中国特化のニッチなVPN

かべネコVPNは、日本の株式会社エフネットが運営するVPNサービスです。最大の特徴は、中国の厳しいインターネット検閲「グレート・ファイアウォール(GFW)」を突破する能力に特化している点にあります。他のVPNが接続不能になる状況でも、かべネコVPNなら繋がるという声が多く、中国渡航者にとっては最後の砦とも言える存在です。

しかし、その一方でプライバシー保護やセキュリティ、使いやすさの面では多くの課題を抱えています。総合的に見ると、万人におすすめできるサービスではなく、利用シーンを極端に選ぶ上級者向けのツールと言えるでしょう。

かべネコVPNのメリット・デメリット

私が分析した結果、かべネコVPNのメリットとデメリットは以下の通りです。特にセキュリティ面の欠点は、利用する上で必ず理解しておくべき重要なポイントです。

メリットデメリット
中国での接続性が非常に高いノーログポリシーがなく、通信ログを保持している
日本企業運営による完全日本語サポートキルスイッチ機能がなく、IPアドレス漏洩のリスクがある
ポイント制で使った分だけ支払える料金体系専用アプリがなく、手動での設定が必須で煩雑
クレジットカード不要の無料トライアルがあるサーバー設置国が少なく、ストリーミング視聴に不向き
契約の自動更新がなく、意図しない課金を防げる個人向けサイトへのアクセスが不安定で、サービスの継続性に懸念

こんな人におすすめ・おすすめできない

上記のメリット・デメリットを踏まえると、かべネコVPNをおすすめできる人と、そうでない人は明確に分かれます。

<おすすめできる人>

  • 中国への短期渡航者・駐在員|他のVPNが繋がらない状況で、何よりもインターネットアクセスを優先する人
  • VPNの手動設定に慣れている技術者|セキュリティリスクを理解した上で、検閲回避ツールとして割り切って使える人
  • VPNの利用頻度が低い人|ポイント制の料金体系にメリットを感じる人

<おすすめできない人>

  • プライバシーとセキュリティを最優先する人|ログの保持やキルスイッチの欠如は致命的です
  • VPN初心者や簡単な設定を求める人|専用アプリがないため、設定のハードルが非常に高いです
  • ストリーミング動画を視聴したい人|サーバー数が少なく、地域制限の解除能力は低いです
  • 長期的に安定したサービスを求める人|個人向けサービスの将来性に不透明な部分があります

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かべネコVPNの評判・口コミまとめ

ここでは、SNSやレビューサイトで見られたかべネコVPNのリアルな評判や口コミを、良いものと悪いものに分けて紹介します。

良い評判・口コミ|中国での接続性は高評価

かべネコVPNの良い評判は、そのほとんどが「中国での接続性の高さ」に集中しています。多くのユーザーが、他の大手VPNサービスがブロックされるような厳しい状況でも、かべネコVPNだけは安定して接続できたと評価しています。

  • 「中国出張の必需品。他のVPNが全滅しても、かべネコだけは繋がる安心感がある。」
  • 「国慶節の時期でも問題なく使えた。GFW対策への本気度が伝わってくる。」
  • 「ポイント制だから、使わない日は料金がかからないのが良い。たまにしか使わない自分に合っている。」
  • 「サポートが日本語で丁寧に対応してくれるので、トラブル時も安心できる。」

これらの口コミから、かべネコVPNが中国での利用という特定の目的において、非常に高い信頼を得ていることがわかります。

悪い評判・口コミ|セキュリティと使い勝手に懸念

一方で、悪い評判は主にセキュリティ機能の欠如と、使い勝手の悪さに集まっています。特に技術に詳しいユーザーほど、そのリスクを指摘する声が目立ちます。

  • 「ノーログじゃないVPNなんてありえない。プライバシーを気にするなら絶対に使えない。」
  • 「キルスイッチがないのは致命的。接続が切れたら個人情報が丸裸になる。」
  • 「専用アプリがなくて設定が面倒すぎる。毎回IPアドレスを手入力するのは時代遅れ。」
  • 「夜になると速度が急に遅くなることがある。サーバーが混雑しているのかもしれない。」

これらの口コミは、かべネコVPNが利便性や安全性を犠牲にして、中国での接続性を維持しているという事実を裏付けています。

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かべネコVPNの安全性とセキュリティ|致命的な欠陥とは?

私がVPNサービスを評価する上で最も重視するのは、安全性とプライバシー保護です。残念ながら、かべネコVPNはこの点において深刻な問題を抱えています。

運営会社は日本の株式会社エフネット

かべネコVPNは、2000年に設立された日本の企業「株式会社エフネット」によって運営されています。日本製という点は、日本語での手厚いサポートが受けられるというメリットがある一方で、セキュリティ面では大きなリスク要因となります。

日本の法律の下では、法執行機関からの情報開示請求があった場合、企業はそれに従う義務があります。もしVPNプロバイダーがユーザーの通信ログを保持していた場合、そのデータは当局に引き渡される可能性があるのです。プライバシー保護を謳う多くの大手VPNが、データ保持法のないパナマや英領ヴァージン諸島に拠点を置くのはこのためです。

ノーログポリシーなし|ユーザーログを保持している

最も深刻な問題は、かべネコVPNが「ノーログポリシー」を採用していないことです。公式サイトでも明言されている通り、このサービスはユーザーの通信ログを保持しています。ノーログポリシーとは、ユーザーのIPアドレスや閲覧履歴、接続時間などの個人情報を一切記録・保存しないという、信頼できるVPNサービスの根幹をなす約束です。

このログ保持ポリシーと、日本の法管轄下にあるという事実が組み合わさることで、ユーザーのプライバシーは極めて脆弱な状態に置かれます。万が一、あなたのオンライン活動が捜査対象になった場合、かべネコVPNはあなたの情報を当局に提出するデータと法的義務の両方を持っていることになるのです。

キルスイッチ機能がない

現代のVPNに必須とされる「キルスイッチ」機能が搭載されていないことも、大きな欠点です。キルスイッチとは、VPN接続が予期せず切断された際に、自動的にデバイスのインターネット通信をすべて遮断する安全装置です。

この機能がないと、VPNが切れた瞬間にあなたの本当のIPアドレスが外部に漏洩してしまいます。特に中国のような監視の厳しい国で利用する場合、これはプライバシーとセキュリティにおける致命的な欠陥と言わざるを得ません。

「VPNネコ」との違いに注意

よく混同されるサービスに、無料の「VPNネコ(VPN Cat)」がありますが、これはかべネコVPNとは全くの別物です。VPNネコは運営元が不透明で、セキュリティリスクが非常に高いことで知られています。

無料VPNは、ユーザーデータを第三者に販売したり、マルウェアを仕込んだりすることで収益を得ているケースが少なくありません。安全性を考えるなら、運営元が不明な無料VPNの利用は絶対に避けるべきです。

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かべネコVPNの料金プランと使い方

かべネコVPNは、一般的なサブスクリプションとは異なる独自の料金体系と、手動での設定が必要な利用方法が特徴です。

独自のポイント制料金プラン

かべネコVPNは月額・年額固定ではなく、ポイントを購入して利用する「ポイント制」を採用しています。1日(3分以上)利用すると10ポイントが消費され、VPNに接続しなかった日はポイントが減らないため、利用頻度が低いユーザーにとってはコストを抑えられる可能性があります。

プラン期間合計料金(税込)実質月額(毎日利用した場合)
1ヶ月プラン880円880円
3ヶ月プラン2,340円780円
6ヶ月プラン3,480円580円
12ヶ月プラン5,760円480円

10%割引クーポンが利用できる場合もあり、12ヶ月プランなら実質月額432円と、価格面では非常に競争力があります。さらに、最大21日間の無料トライアルがメールアドレスの登録だけで利用できるのも嬉しいポイントです。

支払い方法と返金保証

支払い方法はクレジットカード(VISA, Master, JCB, AMEX, Diners)と銀行振込に対応しています。ポイント制のため、一般的な返金保証制度はありませんが、契約が自動で更新されることがないため、知らない間に課金されていたというトラブルは起こりません。

登録から設定までの使い方|専用アプリはなし

かべネコVPNの最大のハードルは、専用アプリケーションがないことです。そのため、全てのデバイスで手動設定が必要になります。

<設定手順の概要>

  1. 公式サイトで会員登録し、無料トライアルを開始する
  2. デバイスに応じた汎用アプリをインストールする
    • iOS|Cisco Secure Client
    • Android|OpenConnect for Android
  3. かべネコVPNの会員ページにログインする
  4. 接続したいサーバーのIPアドレス、ユーザー名、パスワードを確認する
  5. 汎用アプリを開き、確認した情報を手動で入力して接続設定を作成する
  6. 作成した設定でVPNに接続する

このプロセスは非常に煩雑で、VPN初心者にはおすすめできません。IPアドレスをコピー&ペーストし、認証情報を入力するという手間のかかる作業を、接続のたびに行う必要があります。

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かべネコVPNの接続性と速度

ここでは、かべネコVPNの性能面、特にその核となる価値である中国での接続性について掘り下げます。

中国での接続性|グレート・ファイアウォールに強い

かべネコVPNの存在意義は、すべてこの一点に集約されます。GFWを回避するために独自に開発された「VLESS+vision」などの特殊な通信プロトコルを採用しており、中国の政治的に重要なイベント期間中でも安定した接続を維持したという報告が多数あります。

運営会社自身がブログで中国の規制情報を発信するなど、対中国接続への注力は本物です。他のVPNが軒並み使えなくなった際の「保険」として契約しておく価値は、特定のユーザーにとっては確かにあるでしょう。

通信速度|時間帯によって遅くなる可能性

通信速度に関する評価は一貫していません。日中は快適な速度が出るという声がある一方で、夜間など利用者が集中する時間帯には速度が大幅に低下するという指摘もあります。

これは、サーバーネットワークの規模が日本、香港、アメリカ、イギリス、ドイツの5カ国・48台と小さいことに起因すると考えられます。高画質の動画ストリーミングや大容量ファイルのダウンロードには、不向きな場面が多いかもしれません。

対応ストリーミングサービス|限定的

かべネコVPNは、ストリーミングサービスの地域制限(ジオブロック)を解除する目的には適していません。サーバー設置国が5カ国と非常に少ないため、世界中の多様なコンテンツにアクセスすることは不可能です。

  • YouTubeやX(旧Twitter)|中国からアクセスする目的では利用できます。
  • NetflixやAmazon Prime Video|視聴できる場合もありますが、不安定です。特定の国のコンテンツ(例|Netflixのジブリ作品)を狙って視聴することは困難です。
  • DAZNやABEMA|対応していないという報告があり、視聴は期待できません。

ストリーミング視聴が主目的であれば、サーバー数が豊富でジオブロック解除に強い他のVPNサービスを選択するべきです。

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かべネコVPNと人気VPNサービスを比較

かべネコVPNが市場でどのような位置づけにあるのかを理解するために、主要な競合サービスと比較してみましょう。

機能かべネコVPNNordVPNExpressVPNMillenVPN
主な強み中国での接続性総合的な性能安定性と速度日本製・コスパ
拠点国日本パナマ英領ヴァージン諸島日本
ノーログなしあり (監査済)あり (監査済)あり
キルスイッチなしありありあり
専用アプリなしありありあり
サーバー国数5カ国111カ国以上105カ国72カ国以上
月額料金目安約432円〜約540円〜約990円〜約396円〜

NordVPNとの比較

総合力で業界をリードするNordVPNと比較すると、かべネコVPNは中国での接続性という一点を除き、すべての面で劣ります。セキュリティ、速度、サーバー数、アプリの使いやすさ、ストリーミング対応力など、あらゆる点でNordVPNが圧倒的に優れています。

ExpressVPNとの比較

業界のもう一方の雄であるExpressVPNは、安定した高速通信と使いやすいアプリに定評があります。こちらも中国での接続実績はありますが、かべネコVPNほどの特化はしていません。しかし、プライバシー保護と全体的な品質を考慮すれば、ほとんどのユーザーにとってExpressVPNが優れた選択肢となります。

MillenVPNとの比較

同じ日本企業が運営するMillenVPNとの比較は、かべネコVPNの弱点をより浮き彫りにします。MillenVPNは、かべネコVPNより安価な料金で、ノーログポリシー、キルスイッチ、専用アプリ、そしてはるかに多いサーバーネットワークを提供しています。一般的な日本人ユーザーにとっては、あらゆる面でMillenVPNが合理的で安全な選択です。この比較から、かべネコVPNの価値が、いかに「中国での接続性」という一点に依存しているかがわかります。

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まとめ|かべネコVPNは利用シーンを極端に選ぶVPN

この記事では、かべネコVPNの評判から安全性、使い方までを徹底的に解説しました。

結論として、かべネコVPNはプライバシーやセキュリティを保護する総合的なツールではなく、「中国のインターネット検閲を回避するための高リスクな特殊ツール」です。ログ保持やキルスイッチの欠如といった致命的な欠陥を理解し、そのリスクを許容できる一部のユーザー、具体的には「他のVPNが全滅した際の最終手段として、中国でインターネットに接続したい技術者や短期渡航者」にのみ、限定的に検討の価値があるサービスです。

プライバシーを少しでも重視する方、VPN初心者の方、そして一般的な用途でVPNを利用したいすべての方に対して、私はかべネコVPNを推奨しません。より安全で高機能、そして使いやすいMillenVPNやNordVPNといった代替サービスを選ぶことを強くおすすめします。

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