「Tor(トーア)ブラウザって怪しいインターネットブラウザがあるけど、知りたい!」
「VPNだけではダメなの…?匿名ブラウザは必要?」
「安全にTorを利用する方法を教えて!」
インターネットでのプライバシーと匿名性を確保するためのツールとして、Torブラウザが利用されていますが、利用の際のリスクに注意が必要です。
本記事では、Torブラウザを安全かつ有効に利用するため、以下の点を解説します。
- Torについての概要
- TorとVPNの違い
- Tor利用時のリスクと対策方法
この記事を読むことで、安心してTorブラウザを利用できるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。
Torとは?|匿名通信システム
Torとは接続経路を相手(インターネットの接続先)にわからないようにできる匿名通信システムです。
インターネットのエンドユーザが接続先サーバと直接通信したくない場合、つまり、匿名で通信したい場合などに、匿名化ネットワークを通じて通信を行います。
匿名化ネットワークは、インターネットの接続元と接続先の間にプロキシサーバを複数つなぎ合わせて構築されています。
- 匿名でWebサーバー(インターネット)に接続する
- 匿名でインターネット上の掲示板に書き込む
- ダークウェブ(.onionドメイン)へ接続する
- 検閲を回避してインターネット接続する
トーアブラウザは、Torを経由してインターネットへアクセスするオープンソースのウェブブラウザです。
Torブラウザの導入方法
iOS, Android
モバイル端末からはApp Store, Google Playからダウンロードします。
アプリ名はiOS版とAndroid版で異なります
iOS版 | Onion Browser |
Android版 | Tor Browser |
Windows, macOS, Linux
PCやMacからはTorプロジェクト公式サイトからダウンロードします。
TorとVPNの比較
TorとVPNはどちらもプライバシーを保護するツールですが、それぞれに異なる特性があります。その比較を以下に示します。
Tor | VPN | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 低価格 (月々数百円) |
暗号化 | Torネットワークの出口とWebサーバー間の暗号化がされない | 終端間暗号化 |
匿名性 | 接続元情報を隠せるが、ISPはTorの利用を探知可能 | VPNプロバイダ次第 |
通信速度 | 遅い | 比較的高速 |
互換性 | Windows MacOS Linux iOS Android | Windows MacOS Linux iOS Android Router |
トーアブラウザを使う注意点
Torブラウザは便利な反面、いくつか注意点もあります。
Tor通信は監視されている
一般的にトーアブラウザはダークサイトへのアクセスのために利用されるものと認識されており利用すること自体に注目が集まります。したがって、ISP(インターネットサービスプロバイダー)にTorユーザーとして認識され監視対象になる可能性があります。
- ユーザーの個人情報 (名前/住所/電話番号/クレカ番号など)
- ユーザーID
- IPアドレス
- 認証結果
- 利用開始時間
- 利用終了時間
Torでのアクセス履歴は通信ログに残る
近年Tor利用者のIPアドレスを割り出す方法が確立しつつあると言われています。
Torは通信経路を確立する際に特徴的な動作をします。ISPに残された通信記録から「ある時刻にTorを使っていた者」を識別し、Torの利用者を絞り込み、手掛かりとなる通信データと照らし合わせることで発信元のIPアドレスを特定された事例があります。
ダークウェブへの接続時に攻撃を受ける
Torでダークウェブへ接続すると、個人情報の取得を目的とした攻撃を受ける場合があります。対策として、TorとVPNを併用して匿名性と安全性を高める必要があります。
VPNとTorを併用する方法
VPNとTorの併用は、それぞれの長所を補完し、短所を補うための有効な手段です。
さらに、「Tor over VPN」と「VPN over Tor」があり、どちらの方式にも利点と欠点があるので、メリット、デメリットから適切な方式を選んでください。
Tor over VPN | VPN経由でTorを利用する方式 |
VPN over Tor | Tor経由でVPNを利用する方式 |
「Tor over VPN」「VPN over Tor」のメリット・デメリット
下の表に「Tor over VPN」「VPN over Tor」のメリット・デメリットをまとめています。
VPN over Tor | Tor over VPN | |
---|---|---|
メリット | ISPにVPN接続を隠すことができる 全てのインターネットトラフィックが匿名化される VPNサーバーがトラフィックの終点なので、サーバーの所有者は利用者のIPを知ることができない。 | 利用者の実IPアドレスをISPから隠すことができる Torがブロックされている場所でも使用可能 特定のアプリケーションだけをTor経由にできる |
デメリット | 設定が複雑で、初心者には難しい インターネット接続速度が非常に遅くなる可能性がある VPNプロバイダのログポリシーと信頼性がプライバシー保護の重要な要素となる | VPNサーバーがトラフィックの終点なので、VPNプロバイダがあなたの実際のIPアドレスを知ることができる インターネット接続速度が遅くなる可能性がある VPNプロバイダのログポリシーと信頼性がプライバシー保護の重要な要素となる |
まとめ
Torブラウザはインターネットの匿名性を保つ強力なツールですが、それ自体にもリスクが伴います。VPNとの併用は、これらのリスクを大幅に軽減する効果的な手段となるので、ぜひご検討ください。
リスクを低減には信頼できるVPNブロバイダを利用するのが前提です。必ず、信頼のできるVPNサービスを利用してください。
おすすめのVPNプロバイダ
Torブラウザと併用におすすめのVPNプロバイダは、ノーログポリシーと厳しいVPN制限プロトコルに対抗できる難読化サーバ技術を提供するNordVPNがおすすめです。
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