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『NordVPN』で安全なリモートデスクトップ!設定から接続までを丁寧に解説

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リモートワークが普及し、どこからでも自宅や会社のPCにアクセスできるリモートデスクトップは非常に便利なツールです。しかし、その利便性の裏には、不正アクセスや情報漏洩といった深刻なセキュリティリスクが潜んでいます。インターネットに直接PCを公開することは、攻撃者に扉を開けているようなものです。

私が長年さまざまなセキュリティ対策を試してきた中で、最も安全かつ手軽にリモートデスクトップ環境を構築できると確信しているのが「NordVPN」です。NordVPNを利用することで、通信全体が暗号化され、まるで同じ部屋にあるPCを操作しているかのような安全な接続が実現します。

この記事では、NordVPNがなぜ安全なのかという理由から、具体的な設定方法、接続手順、そして万が一のトラブルシューティングまで、私の経験を交えて丁寧に解説します。

タップできる目次

リモートデスクトップに潜む危険性とNordVPNが選ばれる理由

リモートデスクトップの利便性は疑いようがありませんが、その設定方法を誤ると重大なセキュリティインシデントに直結します。ここでは、一般的なリモートデスクトップ接続の危険性と、それに対してNordVPNがどのような優れたアプローチを取っているのかを解説します。

インターネットへの直接公開が招くセキュリティリスク

リモートデスクトップを利用する最も簡単な方法は、ルーターの設定を変更し、特定のポート(通常は3389番)をインターネットに公開することです。これは「ポートフォワーディング」や「ポート開放」と呼ばれる手法ですが、私はこの方法を絶対に推奨しません。

ポートをインターネットに公開するということは、自宅のドアに鍵をかけずに外出するようなものです。攻撃者は常に自動化されたツールで開かれたポートを探し続けており、ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)でパスワードを破ろうとしたり、システムの脆弱性を突いて侵入を試みたりします。これにより、PCが乗っ取られたり、ランサムウェアに感染させられたりするリスクに常に晒されることになります。

NordVPNがポートフォワーディングを推奨しない厳格な理由

私がNordVPNを信頼している大きな理由の一つが、このポートフォワーディングに対して極めて厳格な姿勢を取っている点です。NordVPNは公式に「セキュリティ上の理由から、ポートフォワーディングをサポートしていない」と明言しています。

これは単なる機能制限ではなく、ユーザーを危険から守るための意図的な設計思想の表れです。ポートフォワーディングがもたらすリスクを根本的に排除し、それに代わる、より安全で優れたリモートアクセス方法を提供する。この方針こそが、NordVPNが多くのユーザーから支持される理由です。その代替策の主役が、次に紹介する「メッシュネットワーク」機能なのです。

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NordVPNの核となる機能|メッシュネットワークを徹底解説

NordVPNのリモートデスクトップソリューションの中核をなすのが「メッシュネットワーク(Meshnet)」機能です。これは単なるVPN接続とは一線を画す、非常に画期的な技術です。

メッシュネットワークの仕組み|デバイス間を直接繋ぐ仮想LAN

メッシュネットワークを有効にすると、自分の持っているデバイス(PC、スマホ、タブレットなど)や、招待した友人のデバイス間に、暗号化されたプライベートなトンネルが直接形成されます。これはP2P(ピアツーピア)接続と呼ばれ、中央のVPNサーバーを経由しません。

この結果、世界中に散らばっているデバイス同士が、あたかも同じ部屋のLANケーブルで繋がっているかのような「仮想的なローカルネットワーク」を構築します。各デバイスには「100.x.x.x」から始まる専用のプライベートIPアドレスが割り当てられ、安全なトンネル内でお互いを直接識別し、通信することが実現します。これにより、ポートを外部に公開することなく、安全なリモートデスクトップ接続が成立するのです。

リモートデスクトップを支える2大機能

メッシュネットワークには多くの機能がありますが、特にリモートデスクトップで重要となるのは以下の2つです。

直接接続|ポート開放不要で安全に繋がる

これがメッシュネットワークの真骨頂です。2つのデバイスがメッシュネットワークでリンクされると、リモートデスクトップアプリの接続先に、相手のPCに割り当てられたメッシュネットワークのIPアドレスか、固有のNordName(例|my-desktop.nord)を指定するだけで接続できます。

ルーターのポートフォワーディング設定は一切不要です。全ての通信は初めから終わりまで暗号化されたP2Pトンネルの中だけで完結するため、インターネットの脅威から完全に隔離された、極めて安全な通信が保証されます。

トラフィックルーティング|通信経路を自由に操る

これは少し応用的な機能ですが、非常に強力です。例えば、外出先のスマートフォンの全インターネット通信を、自宅のPCを経由させることができます。

これにより、スマートフォンは自宅のIPアドレスを使ってインターネットにアクセスすることになります。海外から日本のサービスを利用したり、公衆Wi-Fiを使う際に自宅の安全な回線を経由して通信を暗号化したりと、リモートデスクトップ以外の用途にも幅広く活用できます。

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実践!NordVPNメッシュネットワークでリモート接続する全手順

理論を理解したところで、ここからは実際に手を動かして設定を進めていきましょう。接続元となる「クライアントPC」と、接続先となる「ホストPC」の両方で作業が必要です。

ステップ1|接続先PCの事前準備

NordVPNを設定する前に、ホストPC側でリモートアクセスを受け入れるための準備を整える必要があります。OSごとに設定方法が異なります。

Windows (10/11) の設定|リモートデスクトップの有効化と電源管理

Windows PCに接続する場合の設定です。

  1. リモートデスクトップを有効にする|[設定] > [システム] > [リモートデスクトップ] を開き、「リモートデスクトップを有効にする」のスイッチをオンにします。
  2. PC名を確認する|同じ画面に表示される「PC名」(例|DESKTOP-ABC123)をメモしておきます。
  3. 電源設定の変更|PCがスリープ状態だと接続できません。[設定] > [システム] > [電源とスリープ] で、スリープ設定を「なし」に変更しておきましょう。

Windows Defender ファイアウォールの設定|通信を許可する

次に、ファイアウォールがリモートデスクトップの通信をブロックしないように設定します。

  1. Windowsの検索で「Windows Defender ファイアウォール」と入力し、コントロールパネルを開きます。
  2. 左メニューの「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
  3. 「設定の変更」を押し、一覧から「リモート デスクトップ」を探します。
  4. 「プライベート」のチェックボックスがオンになっていることを確認します。これが最も重要です。

macOSの設定|「画面共有」の有効化

Macに接続する場合、リモートデスクトップは「画面共有」という名称の機能です。

  1. 画面共有を有効にする|[システム設定] > [一般] > [共有] を開き、「画面共有」のトグルスイッチをオンにします。
  2. 競合機能の確認|同じ画面にある「リモート管理」がオフになっていることを確認します。両方を同時に有効にすることはできません。

macOSファイアウォールの設定|着信接続の許可

Macのファイアウォール設定も確認します。

  1. [システム設定] > [ネットワーク] > [ファイアウォール] を開きます。
  2. ファイアウォールがオンの場合、「オプション…」をクリックします。
  3. 「外部からの接続をすべてブロック」のチェックが外れていること、「画面共有」アプリからの着信接続が許可されていることを確認します。

ステップ2|NordVPNアプリでメッシュネットワークを設定する

ホストPCの準備が整ったら、いよいよNordVPNアプリの設定です。この作業はクライアントとホスト、両方のデバイスで行います。

各デバイスでメッシュネットワークを有効化

お使いのWindows、Mac、iPhone、Androidの各デバイスでNordVPNアプリを起動します。画面にあるメッシュネットワークのアイコンを選択し、「メッシュネットワークをオンにする」のスイッチをオンに切り替えます。これで、そのデバイスがメッシュネットワークに参加したことになります。

デバイス同士をリンクさせる

同じNordVPNアカウントでログインしているデバイスは、メッシュネットワークを有効にするだけで自動的にリンクされます。「あなたのデバイス」リストに表示され、すぐ相互に通信できます。

もし、別のアカウントを使っている友人などを招待したい場合は、「新しいデバイスをリンクする」から相手のメールアドレスを入力して招待を送信します。相手が承認すれば、そのデバイスとも安全に接続できます。

ステップ3|リモートデスクトップで接続を実行する

全ての準備が完了しました。クライアントPCからホストPCへ接続しましょう。

接続に必要な「NordName」または「IPアドレス」を確認

ホストPCのNordVPNアプリを開き、メッシュネットワークの画面を確認します。そこに表示されている「NordName」(例|everest.nord)または「メッシュネットワークIPアドレス」(例|100.64.0.1)をメモします。接続にはこのどちらかを使用します。

クライアントからホストへ接続

クライアントPCでリモートデスクトップアプリを起動します。

  • Windowsの場合|「リモート デスクトップ接続」を起動し、「コンピューター」の欄に先ほどメモしたNordNameまたはIPアドレスを入力して「接続」をクリックします。
  • macOSの場合|Finderのメニューから[移動] > [サーバへ接続…] を選択し、「サーバアドレス」に vnc:// に続けてNordNameまたはIPアドレス(例|vnc://my-mac.nord)を入力して「接続」をクリックします。

ホストPCのユーザー名とパスワードを求められたら、正しく入力します。認証が成功すれば、画面にホストPCのデスクトップが表示され、操作が開始できます。

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【特定用途向け】固定IPというもう一つの選択肢

メッシュネットワークはほとんどの個人ユーザーにとって最適なソリューションですが、特定の状況では「固定IP(Dedicated IP)」という別の機能が必要になります。

固定IPが必要になる具体的なケース|IPホワイトリスト

固定IPの最大の価値は、「IPホワイトリスト」で保護されたネットワークにアクセスする際に発揮されます。これは、多くの企業がセキュリティ対策として導入している仕組みで、事前に登録された特定のIPアドレスからのアクセスしか許可しません。

通常のVPN接続ではIPアドレスが毎回変わる可能性があるため、このホワイトリストに対応できません。NordVPNの固定IPは、あなたのアカウント専用に割り当てられる静的なIPアドレスです。このIPアドレスを会社のIT管理者に伝えてホワイトリストに登録してもらうことで、VPNの暗号化を維持したまま、安全に社内ネットワークへアクセスできます。

固定IPの導入方法と料金

固定IPは有料の追加オプションです。NordVPNの契約時に追加するか、アカウントページから後で購入します。購入時に、IPアドレスを取得したい国や都市を選択します。

設定は非常に簡単で、NordVPNアプリのサーバーリストに新しくできる「固定IP」カテゴリから、購入したサーバーに接続するだけです。これであなたの通信は全て、その固定IPから行われるようになります。

メッシュネットワークと固定IPの使い分け

どちらの機能を選ぶべきか、以下の表にまとめました。自分の目的に合わせて最適な方を選びましょう。

特徴メッシュネットワーク (Meshnet)固定IP (Dedicated IP)
主な用途個人のデバイス間のリモートアクセス、友人とのファイル共有やゲームIPホワイトリストで保護された企業ネットワークへのアクセス
セキュリティデバイス間に直接P2Pトンネルを構築ユーザー専用の静的IPを持つVPNサーバーへ接続
コスト標準プランに含まれ追加料金なし月額の追加料金が発生する有料オプション
設定の複雑さ中程度(各デバイスで有効化・リンクが必要)シンプル(購入して専用サーバーに接続するだけ)
推奨ユーザーほとんどの個人ユーザー、小規模チーム企業のセキュリティポリシーに従う必要があるリモートワーカー

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接続できない時の安心マニュアル|トラブルシューティング

正しく設定したつもりでも、なぜか接続できないことがあります。慌てずに、以下の手順で原因を切り分けていきましょう。

まずはここから確認|初期診断チェックリスト

問題が発生したら、まず以下の基本的な点を確認します。

症状最も可能性の高い原因対処法
「コンピューターが見つかりません」エラーNordName/IPアドレスの入力ミス、ホストPCのファイアウォール接続先アドレスを再確認、ホストPCのファイアウォール設定を見直す
接続がタイムアウトするホストPCのファイアウォール、ホストPCがスリープ状態、セキュリティソフトの干渉ファイアウォール設定を再確認、ホストPCを起動、セキュリティソフトを一時的に無効化
認証画面は出るがログインできないホストPCのユーザー名/パスワードの入力ミスホストPCのOSログイン情報を正確に入力する
相手デバイスがオフライン表示相手のネットワーク接続不良、相手のNordVPNがオフ相手にデバイスの状態を確認してもらう、両方のアプリを再起動する

OS・ファイアウォールが原因の場合の解決策

接続問題で最も多い原因は、ホストPCのファイアウォール設定です。

  • Windows/macOSのファイアウォール設定|この記事の「ステップ1」で解説した設定をもう一度丁寧に見直します。「リモート デスクトップ」や「画面共有」の通信が「プライベート」ネットワークで許可されているか、しっかり確認してください。
  • 第三者製セキュリティソフト|ウイルス対策ソフトなどが独自のファイアウォール機能を持っている場合、それが原因であることがよくあります。問題の切り分けのために、一度そのソフトを完全に無効化して接続を試してみましょう。それで接続できれば、そのソフトの設定でNordVPNやリモートデスクトップの通信を例外として許可する必要があります。

NordVPNアプリ自体に問題がある場合の対処法

OS側に問題がない場合、NordVPNアプリの状態を疑います。

  • アプリの再起動・再ログイン|最も簡単で効果的な方法です。クライアント・ホスト両方のデバイスでNordVPNアプリを完全に終了させてから再起動します。それでもダメなら、一度ログアウトして再ログインしてみましょう。
  • アプリのリセット|NordVPNアプリには診断ツールが内蔵されています。[設定] > [一般] > [診断の実行] から「アプリのリセット」を試すと、破損した設定ファイルが初期化され、問題が解決することがあります。
  • アプリの再インストール|最終手段ですが、アプリを一度アンインストールし、PCを再起動してから公式サイトで最新版をダウンロードしてクリーンインストールすると、多くの問題が解決します。

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まとめ|NordVPNでワンランク上のセキュアなリモート環境を

この記事では、NordVPNのメッシュネットワーク機能を中心に、安全なリモートデスクトップ環境を構築するための具体的な手順と知識を解説しました。

重要なポイントは、危険なポートフォワーディングに頼らず、NordVPNが提供する「メッシュネットワーク」という暗号化された仮想LANを利用することです。これにより、インターネットの脅威から完全に隔離された、安全で快適なリモートアクセスが実現します。

私がNordVPNを推奨するのは、単に通信を暗号化するだけでなく、ユーザーを危険な設定から遠ざけるという明確な設計思想があるからです。メッシュネットワークは標準プランに含まれているため、追加費用なしでこの強力なセキュリティを手に入れられます。

最後に、VPNは強力なツールですが、万能ではありません。リモートデスクトップ先のPCには必ず強力なパスワードを設定し、可能であればNordVPNアカウント自体にも多要素認証(MFA)を設定するなど、基本的なセキュリティ対策を組み合わせることが、本当の意味で安全な環境を築く鍵となります。ぜひNordVPNを活用して、安心で生産性の高いリモートワークを実現してください。

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