iPhoneを使っていると、公共のWi-Fiに接続する機会が多くなります。
特に、パスワード不要で接続できる「セキュリティ保護されていないネットワーク」に出くわすことがありますが、このようなネットワークに接続しても問題ないのでしょうか?
本記事では、「セキュリティ保護されていないネットワーク」のリスクや安全に利用する方法について詳しく解説します。
セキュリティ保護されていないネットワークとは?

セキュリティ保護されていないネットワークとは、Wi-Fiの暗号化がされていない、つまり通信が第三者に傍受されるリスクが高いネットワークのことです。
空港、カフェ、ホテル、駅などでよく見かけますが、実際にどのようなものなのか詳しく説明します。
パスワードなしで接続できるWi-Fi
セキュリティ保護されていないネットワークの特徴の一つは、パスワードなしで誰でも自由に接続できることです。Wi-Fiの設定画面で、鍵マークのないWi-Fiを選択するとすぐに接続できるものが該当します。
このようなWi-Fiは、手軽に利用できる反面、セキュリティの面では非常に脆弱です。
なぜ危険なのか?
セキュリティ保護されていないネットワークには、以下のようなリスクがあります。
- 通信が暗号化されていない
→ 送受信するデータが第三者に傍受される可能性がある - 偽のWi-Fiアクセスポイントがある
→ 悪意のある攻撃者が似た名前のWi-Fiを用意し、ユーザーの情報を盗む - パスワードや個人情報が盗まれる
→ SNSやネットバンキングにログインすると、アカウント情報が抜き取られる - マルウェア感染のリスク
→ Wi-Fi経由で悪意のあるプログラムがデバイスに侵入する可能性がある
これらの理由から、セキュリティ保護されていないネットワークは危険だと考えられています。
iPhoneで『セキュリティ保護されていないネットワーク』への接続手順
セキュリティ保護されていないネットワークへの接続は簡単ですが、注意が必要です。ここでは、接続手順と警告メッセージについて解説します。
接続手順
セキュリティ保護されていないネットワークに接続する方法は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」を選択
- 利用可能なネットワーク一覧から「鍵マークのないWi-Fi」をタップ
- 接続完了(Wi-Fiアイコンが表示される)
特別な設定は不要で、簡単に接続できますが、安全性を考慮して慎重に利用しましょう。
接続時の警告メッセージ
iPhoneでは、「セキュリティ保護されていないネットワーク」に接続すると、以下のような警告が表示されます。
「このネットワークはセキュリティ保護されていません。」
これは、通信が暗号化されていないことを意味し、第三者にデータを盗まれる可能性があることを警告しています。
セキュリティ保護されていないネットワークを安全に使う方法

これらのリスクにもかかわらず、セキュリティ保護されていないWi-Fiを使用する場面もあるでしょう。次に、そのリスクを最小限に抑えるための対策を紹介します。
VPNを利用する
VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用すると、通信内容が暗号化されるため、安全性が向上します。
おすすめのVPNアプリには以下のようなものがあります。
VPNサービス名 | 特徴 |
---|---|
NordVPN | 高速・安定した接続 |
ExpressVPN | セキュリティが強固 |
Surfshark | 接続台数無制限 |
VPNを使うことで、ネットワーク上の盗聴を防ぎ、より安全にインターネットを利用できます。
HTTPSサイトのみ閲覧する
「https://」で始まるウェブサイトは、通信が暗号化されています。
公共Wi-Fiを利用する際は、URLが「https://」で始まっているかを確認しましょう。
Safariでは、SSL対応サイトにアクセスするとアドレスバーに「鍵マーク🔒」が表示されるため、これを目安にしてください。
クレジットカード情報を入力しない
セキュリティ保護されていないネットワークでは、クレジットカード番号や銀行口座情報を入力しないようにしましょう。
インターネットバンキングの利用も避けたほうが安全です。
SNSやメールにログインしない
フリーWi-Fiを使用する際は、SNSやメールのログインを避けるべきです。特に、パスワード入力が必要なサイトは、情報漏洩のリスクが高くなります。
自動接続をオフにする
iPhoneでは、一度接続したWi-Fiに自動で接続する設定になっていますが、セキュリティ保護されていないネットワークでは、自動接続をオフにするのが安全です。
設定方法
- 「設定」→「Wi-Fi」
- 「接続済みのネットワーク」をタップ
- 「自動接続」をオフにする
まとめ|セキュリティ意識を高めて安全にWi-Fiを利用しよう

セキュリティ保護されていないネットワークは手軽に接続できる反面、大きなセキュリティリスクを伴います。
通信が暗号化されていないため、個人情報やパスワードが盗まれる危険性があるのです。
ただし、VPNの利用やHTTPSサイトの閲覧など、適切な対策を講じれば、ある程度のリスクは軽減できます。
フリーWi-Fiを利用する際は、慎重に判断し、安全対策を徹底しましょう。